2007-04-17 Tue
お墓の前で泣かないでください。私はそこにはいません、死んでなんかいないのです。(千の風より)
この“死んではいないのです”に異論の声もあります。
異論とはいっても過激な話ではなく、
現実を受け入れて、しっかり涙し悲しむことの大切さを訴えるものです。
私自身も、現実は受け入れるべきだと考えています。
そして現実を受け入れてほしいと考えています。
しかし受け入れられる期間について考えが欠けていました。
(書きながら感じましたが、“現実”ってキツイ言葉ですね。)
今から2年前、結婚を目前に控えた一人息子さんを事故で失ったHさんから電話をもらいました。遺骨をそばに置いてあげたいけど・・・、しかし手元供養をしたら死を認めるようでできませんでした。
先週末、Hさんが意を決して手元供養をお求めになりに遠路訪ねてこられました。しかしいまだに頭ではわかってはいるけど、気持ちが受け入れられない、受け入れたくないという気持ちに変わりはありません。息子は遠くに出かけているんだと言い聞かせておられました。
映画やドラマで人が死ぬ場面を見ることが受け入れられない・・。日々こころの中で現実と願望の葛藤で苦しんでおられます。
私は、Hさんに会って、現実を受け入れてくださいなど、他人が言えるものではないことを知りました。当事者の思いを深く察したことがないことを気付かされました。
みんながみんな強い人だとは限りません。
現実を受け入れるのに必要な時間も異なります。
息子を失った母親の思いは計り知れません。
少しづつ、ゆっくり自分なりの速度で受け入れていけばいいのです。
しかし私も息子の立場として思いの葛藤がありました。お母さんには笑顔を取り戻して欲しい。一度しかない人生を楽しんでほしい・・。急がないでいいけど、一日でも早く・・思いに板ばさみ・・。
千の風に付け加えたい言葉があります。
私はそこにはいません、死んでなんかいないのです。
あなたの心の中に生きているんです。と。
Hさんが『みんなで一緒に』と撮ってくれた写真を送ってくれました。
少しづつ笑顔を取り戻してください!

博國屋しゅうすけ


