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沢木耕太郎

2017/03/22 Wed 18:05

私の好きな作家、沢木耕太郎が初めて手掛けた小説です。年齢が近いせいか、人生晩秋のしみじみと感じるものがありました。
彼の本に出会ったのは、古い話で私が30代前半じゃないかと思いますが、青春時代のユーラシア大陸をバスを乗り継いでゆく紀行記が「深夜特急」というタイトルで、香港からインド、中東を経てポルトガル(大西洋)に至る日々が丁寧に書かれていて夢中になって読んだ記憶があります。
世界への関心は小田実の「なんでも見てやろう」に触発され、学生時代から海外旅行に行きましたが、小田実とは違い沢木のナイーブな感性や人の生き方について随分影響を受けたと思います。
沢木はこの本の中で、元ボクサーの主人公広岡が死期の予感を感じアメリカでの豊かな生活を捨て、生きていた自分(青春)を確認するため日本に帰り、かけがえのない青春時代の仲間とともに次世代の若者に命(夢)をつなぎ死んでいくという話でした。

50を過ぎた頃から生かされている自分に目覚め、両親やお世話になった人達への感謝を自然に思うようになりました。そして、今回のこの本は、「命をつなぐ」がテーマだったと思います。これからの私のレーゾンデートルは、これに尽きるのかと思わせる本に出会えたことに感謝です。

博國屋の手元供養品が命をつなぐお役に立てば幸いなのですが・・・。
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